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英彦山男魂祭

2016-11-03 (木) 17:23:02 (2723d)
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英彦山男魂祭(おとこまつり)

英彦山の西南、障子ケ岳の麓にある深倉峡で、例年11月第2日曜に行われている祭り。深倉峡には「男魂岩(おとこいわ)」とよばれる奇岩があり、この岩を男神として祀っています。古くから行われていた「姥ヶ懐祭」に合わせて、この「男魂祭」が行われるようになりました。当日は、様々なイベントで盛り上がり、地元のおいしい料理を味わうことができます。

深倉峡〈深倉園地〉

英彦山の西南、障子ケ岳の麓にある深倉峡(ふかくらきょう)は、英彦山の隠れ座敷ともいわれ、深山特有の静けさに包まれた、耶馬溪に似た景勝地です。10月下旬から11月上旬頃の、奇岩が立ち並ぶ自然の造形と紅葉がおりなす風景は見ごたえ十分。
また、深倉峡には、「三段の滝」、「涼岩(すずみいわ)の滝」、「夏寒(かかん)ノ谷の滝」などの、大小様々な美しい滝が多数点在しており、こちらも必見です。

男魂岩と女岩

「男魂岩(おとこいわ)」は、深倉峡の一角にある深倉園地にそびえ立つ、高さ13メートルのユニークな形をした巨大な奇岩。字のごとく男性のシンボルによく似ており、対となる「女岩(おんないわ)」と渓谷を挟んで向かい合っています。この二つの岩は大きなしめ縄で結ばれ、深倉峡のみどころのひとつとなっています。また、この二つの岩は仲の良い夫婦のように見えることから、お参りすると縁結びや子宝に恵まれると伝えられています。

姥ヶ懐

深倉園地にある巨岩の下にある窟のことで、「姥ヶ懐(うばがふところ)」と呼ばれています。「慈母観音」が祀られており、辺りは幽玄な雰囲気に包まれています。「彦山流記」に載る彦山四十九窟の一つ「深蔵窟」と伝えられています。
岩肌からは水滴が滴り、それを飲むと母乳の出が良くなるとの言い伝えがあり、毎年11月には「姥ヶ懐祭」が行われています。
尚、英彦山神宮から毎年お汐井取りに行く行橋市の沓尾海岸も「姥ヶ懐」と云われています。どちらも、生命の宿る神聖な場所という意味が込められているようです。


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